【オーディオブック比較】Audibleとaudiobook.jpはラインナップで選ぶのがおすすめ

本を耳で聴く「オーディオブック」は

忙しい毎日の中で読書をする時間が無い方でも、

「ながら聴き」によって気軽に楽しむことができるサービスです。

時間をより効率的に活用できる新しい読書の手段として注目されています。

オーディオブックを始めたい方で

「Audible（オーディブル）」と「audiobook.jp（オーディオブック）」

どちらを選ぶか悩む方は多いのではないでしょうか？

選ぶ基準は価格、使いやすさなどがありますが、

そもそも「どんな作品が聴けるか？」「聴きたい本はあるか？」

で選ぶことをおすすめします。

本記事では、

両サービスの「聴き放題プラン」について

ラインナップの数や質といった面から比較していきます。

それぞれ聴ける本の違いを知った上で、

自分の興味のあるジャンル、本が充実したサービスを選択しましょう！

オーディオブックはAudible（オーディブル）とaudiobook.jpが人気

日本のオーディオブック市場で人気を2分している

「オーディブル」と「audiobook.jp」

まずはこの両社の特徴をまとめます。

Amazonが運営するAudible　豊富な作品数が特徴

出典：Audibleアプリより

オーディブルは、Amazonが提供するプロのナレーターによる

「本の朗読、音声コンテンツ」です。

2015年にサービスを開始し、月額聴き放題となった2022年以降、

今一番会員数を伸ばしているオーディオブックサービスです。

• 2022年1月～16ヶ月で会員数「67%増」と急成長
• 月額料金　1,500円
• 20万以上の作品が月額料金で「聴き放題」
• 初回「30日間」無料で聴き放題プランを試せる

一番の特徴は、「配信作品数の多さ」

20万以上の作品が月額1,500円で聴き放題です。

オーディブルでしか聞けない独占配信作品も多く、

小説・ビジネス書・ラノベ等

苦手なジャンルがなく、幅広く読書を楽しみたい方におすすめです。

オーディブルの評判を詳しく知りたい方へおすすめ

日本発のオーディオブックサービス　audiobook.jp

audiobook.jpは、オトバンクが運営する国産のオーディオブックサービスです。

2007年に日本で初となるオーディオブック配信サービスを開始と、

日本におけるオーディオブックのパイオニア的存在です。

• 会員数「300万人突破」（2024年2月）
• 月額料金　1,330円（年払いだと833円/月）
• ビジネス書籍ラインナップ数　3年連続日本1位※
• 初回「14日間」無料で聴き放題プランを試せる

※日本マーケティングリサーチ機構による2023年11月調査結果

一番の特徴は、ビジネス書籍の作品数です。

2021年～2023年まで3年連続でラインナップ数日本1位と、

ビジネス書をメインに聴きたい方におすすめのサービスです。

AudibleとAudiobook.jp ラインナップで選ぶのがおすすめな理由

2社のサービスを一覧表でまとめると以下の通り。

項目	Audible	audiobook.jp
月額料金（税込み）	1,500円	1,330円 または833円※
無料体験期間	30日間	14日間
作品ラインナップ数	20万作品以上	1万5000作品以上
コンテンツの豊富さ	◎	△
アプリの使いやすさ	○	◎
本の探しやすさ	◎ ユーザーレビュー機能	○ 本の要約機能
公式HPへのリンク	公式サイト	公式サイト

どちらもサブスク方式の聴き放題プラン

「月額料金や無料体験期間の差」に注目が行きがちですが、

「ラインナップの量、聴ける作品」に大きな違いがあります。

• 好きな作家の作品はラインナップにあるのか？
• どんな作品を聴くことができるのか？
• 興味のあるジャンルで聴けるコンテンツは豊富なのか？

それぞれ聴くことのできる作品や

得意とするジャンル、苦手ジャンルを予め把握した上で

「月額料金」に見合うかを検討することがおすすめです。

オーディオブック2社のラインナップを比較まとめ

オーディブルとaudiobook.jpについて

月額聴き放題プランで聴けるラインナップを比較します。

• 作品ラインナップ数
• ジャンル別、聴ける作品比較

最初に本記事で比較した結果をまとめると、

項目	Audible	audiobook.jp
月額料金（税込み）	1,500円	1,330円 または833円
無料体験期間	30日間	14日間
作品ラインナップ数	20万作品以上	1万5000作品以上
本屋大賞受賞作品	◎	△
人気作家作品	○	△
ビジネス書	○	○
ライトノベル	◎	△
特徴	本屋大賞受賞作品35作品 アニメ化人気ラノベ作品20作品 等が聴ける	聴く日経 霊媒探偵 城塚翡翠 等が聴ける
公式HPへのリンク	公式サイト	公式サイト

オーディブルは苦手なジャンルが無く、

幅広い人気作品を聴くことができるオールラウンドな印象です。

audiobook.jpはビジネス書のラインナップに加え

「聴く日経」（日本経済新聞朝刊の内容を抜粋して聴ける）

ビジネスに特化した強みを持っています。

Audible vs audiobook.jp　聴き放題の作品数で比較

ここからはオーディオブック2社について

各テーマに沿って比較、紹介していきます。

まずは聴き放題プランで聴くことができる作品数の比較です。

オーディブルの方が豊富な作品数を揃えており、

「聴き放題なのに、聴きたい本が無い」

という状況になりづらいと言えます。

Audible vs audiobook.jp　聴き放題作品をジャンル別比較

作品数だけでなく「コンテンツの豊富さ」、

人気作品をどれだけ聴くことができるか？も

オーディオブックに飽きないために重要な要素です。

ここからは各ジャンルごとに聴き放題プランで聴ける作品を比較します。

本屋大賞　受賞作品

話題となる作品をどれだけ聴けるのか？という点について

新刊書を扱う全国の書店員が投票によって選ぶ文学賞、

「本屋大賞」受賞作品は両サービスでどれだけ聴くことができるのか？

以下調査をして比較します。

項目	Audible	audiobook.jp
2024年	8作品	1作品
2023年	8作品	2作品
2022年	8作品	4作品
2021年	4作品	1作品
2020年	7作品	2作品

オーディブルは5年分（全50作品中）で35作品ラインナップしているのに対し、

audiobook.jpは10作品に留まる結果。

2024年、2023年の本屋大賞受賞作品を例に挙げます。

2024年本屋大賞

順位	タイトル	Audible	audiobook.jp
大賞	成瀬は天下を取りにいく	○	○
2位	水車小屋のネネ	○
3位	存在のすべてを	○
4位	スピノザの診察室	○
5位	レーエンデ国物語	○
6位	黄色い家	○
7位	リカバリー・カバヒコ	○
8位	星を編む
9位	放課後ミステリクラブ	○
10位	君が手にするはずだった黄金について

オーディブルは大賞の「成瀬は天下を取りにいく」を始め、

10作品中、8作品を聴き放題プランで聴くことができるのに対し

Audiobook.jpは「成瀬は天下を取りにいく」のみ聴くことが可能です。

2023年本屋大賞

順位	タイトル	Audible	audiobook.jp
大賞	汝、星のごとく	○	△
2位	ラブカは静かに弓を持つ	○	○
3位	光のとこにいてね	○
4位	爆弾	○
5位	月の立つ林で	○
6位	君のクイズ
7位	方舟	○
8位	宙ごはん
9位	川のほとりに立つ者は	○
10位	#真相をお話します	○	○

2023年本屋大賞受賞作も、

オーディブルは10作品中、8作品聴くことが可能。

一方audiobook.jpは2作品のみ聴くことができる結果でした。

人気作家の作品

好きな作家の小説が多く聴き放題で楽しめると、

月額料金の「元が取れる」ことにも繋がります。

人気作家の作品はどれだけ聴き放題プランに含まれるのか、

両サービスを比較します。

作家名	Audible	audiobook.jp
東野圭吾	1作品（オリジナル作品）	0作品
村上春樹	32作品	0作品
湊かなえ	15作品	0作品
伊坂幸太郎	13作品	0作品
池井戸潤	37作品	4作品（ラジオドラマ）
宮部みゆき	31作品	0作品

本屋大賞受賞作品同様、

オーディブルが人気作家の聴ける作品数も多い結果。

特に東野圭吾作品は1作品しかないものの、

「加賀恭一郎シリーズ」の最新13作目「誰かが私を殺した」を聴くことができます。

朗読者（ナレーター）も豪華キャストで、ラジオドラマのように聴くことができます。

• 寺島しのぶ
• 松坂桃李
• 逢田梨香子
• 高橋克典
• 新藤みなみ
• 勝杏里
• さとうあい
• 稲葉実
• 四宮豪
• 柿田よしくに
• 谷口誠太郎
• 荻野晴朗
• 坂本くんぺい

ビジネス書　「読者が選ぶビジネス書グランプリ」作品

知識・思考力を身に付けたい、

スキルアップや自己啓発が読書の目的の方は「ビジネス書」がどれだけ豊富か気になりますよね。

オーディブル、audiobook.jpの聴き放題プランで聴けるビジネス書について、

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」受賞作品の数で比較します。

2024年　読者が選ぶビジネス書グランプリ　受賞作品

順位	タイトル	Audible	audiobook.jp
1位	きみのお金は誰のため	○	○
2位	世界一やさしい「才能」の見つけ方
3位	社会の変え方	○
4位	頭のいい人が話す前に考えていること	△ 2,500円	△ 1,650円
5位	自分をよろこばせる習慣	○	△
6位	おとな六法
7位	愛蔵版 ユダヤ人大富豪の教え
8位	温かいテクノロジー		○
9位	夢と金
10位	任せるコツ		△

2024年受賞作品10作品中、

オーディブル：3作品、audiobook.jp：2作品　聴くことができます。

聴き放題プラン対象外、個別に購入して聴くことができる作品を含めると

オーディブル：4作品、audiobook.jp：5作品

audiobook.jpの方が多い結果となりました。

2023年　読者が選ぶビジネス書グランプリ　受賞作品

順位	タイトル	Audible	audiobook.jp
1位	佐久間宣行のずるい仕事術	△ 2,500円	△ 1,650円
2位	言語化の魔力	○	○
3位	だから僕たちは、組織を変えていける	△
4位	リスキリング	○
5位	22世紀の民主主義	○
6位	年収３００万円ＦＩＲＥ
7位	1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書
8位	13歳からの地政学	△ 3,000円	△ 1,650円
9位	朝1分間、30の習慣。 ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ		△
10位	メタバース進化論

2023年の受賞作も調査すると

オーディブル：3作品、audiobook.jp：1作品の結果に。

聴き放題プラン対象外を含めると

オーディブル：6作品、audiobook.jp：4作品　ラインナップされています。

複数年の結果を合わせると

作品ラインナップとしてここまではオーディブルが優れる結果でしたが、

ビジネス書はオーディブル、audiobook.jpほぼ同等の印象です。

個別に購入する作品の価格はaudiobook.jpの方が安いというメリットもあり、

ビジネス書はオーディブルだけでなく、

audiobook.jpを選ぶこともおすすめです。

ライトノベル　アニメ化されたラノベ作品

オーディオブックはナレーターによる朗読スタイルのため、

ラジオドラマのように物語を楽しむことができます。

特に「ライトノベル」は目で読む読書よりオーディオブックで聴くと、

• 登場人物の「感情がこもった」言葉を聴くことができる
• 物語への没入感が増す

作品をより楽しむことができるためおすすめです。

ラノベの人気作品は聴き放題プランでどれだけ聴けるのか？

アニメ化されたラノベ作品で両オーディオブックを比較すると、

タイトル	Audible	audiobook.jp
転生したらスライムだった件	○
ソードアートオンライン	○※
無職転生～異世界行ったら本気だす～	○
蜘蛛ですが、なにか？	○
青春ブタ野郎シリーズ	○
物語シリーズ	○
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。	○
オーバーロード	○
狼と香辛料	○
幼女戦記	○
この素晴らしい世界に祝福を！	○
弱キャラ友崎くん	○
最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。	○	○
八男って、それはないでしょう！	○
リアデイルの大地にて	○
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。	○
デート・ア・ライブ	○
本好きの下剋上	○	△(ドラマCD)
負けヒロインが多すぎる！	○(2巻まで)	○(2巻まで)
サイレント・ウィッチ（アニメ化決定）	○

※ ソードアートオンラインは2024年6月7日より配信開始（4巻まで配信中）

アニメ化された作品はオーディブルで多数配信している結果。

ライトノベルをメインに楽しみたい方はオーディブルをおすすめします。

audiobook.jpでしか聴けない作品はある？

作品ラインナップはオーディブルの優秀さが目立つ結果ですが、

audiobook.jpでしか聴けない作品もあります。

• 「聴く日経」
• 「霊媒探偵　城塚翡翠シリーズ」

audiobook.jpの人気コンテンツ「聴く日経」

「聴く日経」は

日本経済新聞朝刊の企業ニュース、経済ニュースを厳選して送る音声コンテンツです。

出典：audiobook.jpアプリより

• 平日、毎日朝6時に配信。その日のトピックが聴ける
• ニュースを16本程度に絞った20分のボリューム
• 忙しい朝、通勤や通学時に聴けて「時間の効率利用」

audiobook.jpの人気コンテンツとなっており、

「聴く日経」単独でも月550円（税込み）で聴くことはできますが、

聴き放題プランに加入すると無料で聴くことが可能になります。

本屋大賞ノミネート　「城塚翡翠」シリーズ

また、オーディブルで配信されていない作品として、

「霊媒探偵 城塚翡翠シリーズ」がaudiobook.jpは聴くことができます。

出典：audiobook.jpアプリより

第一作となる「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」は、

• 第20回本格ミステリ大賞受賞
• 「このミステリーがすごい！2020年版」国内編1位
• 2020本格ミステリ・ベスト10 国内ランキング1位
• 2020年本屋大賞ノミネート作品

2020年本屋大賞にノミネートされただけでなく、

ミステリー関連の賞を多数受賞しドラマ化もされた人気作品です。

オーディオブック作品は登場人物一人一人キャストが配役され

効果音もふんだんに使った「ラジオドラマスタイル」、

登場人物の感情の動きが声で表現されてとてもわかりやすく

物語にどっぷり浸れる作品になっています。

audiobook.jpで聴くことのできる城塚翡翠シリーズは

• medium 霊媒探偵城塚翡翠（聴き放題対象）
• invert 城塚翡翠倒叙集（聴き放題対象）
• invert ⅱ 覗き窓の死角（聴き放題対象外）

2024年8月現在でシリーズ第2作まで聴き放題プランで聴くことができます。

以上より、audiobook.jpも独自の作品が存在します。

自分の聴きたい作品が予め決まっている場合、

ラインナップにあるか？を確認の上

オーディブルとaudiobook.jpを選択しましょう！

Audibleが向いている人　audiobook.jpが向いている人

ここまでオーディオブックサービス2社について、

ジャンルごとのラインナップを比較してきました。

この結果をもとに、

• オーディブルが向いている方
• audiobook.jpが向いている方

どういった方がオーディブル、audiobook.jpをおすすめできるかを紹介します。

Audibleが向いている方

オーディブルの一番の強みは

「聴き放題作品数＋コンテンツの豊富さ」です。

話題の作品・人気作家作品・ビジネス書・ラノベなどジャンルを問わず、

聴きたい本が見つかる可能性が高いのがオーディブル。

オーディオブックを初めてみたい方はまず、オーディブルをおすすめします。

欠点を挙げるとすると「月額料金が高い」点。

月1,500円（税込み）ですが、30日間無料で体験できるため

まずは無料期間で「継続できそうか？」を見極めてみるのがおすすめです。

audiobook.jpが向いている方

audiobook.jpは、

オーディブルより聴ける作品数やコンテンツでは劣るものの

ビジネス書はオーディブルに引けを取りません。

さらに、「聴く日経」はaudiobook.jp独自の強み。

「ビジネス書＋聴く日経」でビジネスパーソンにはaudiobook.jpがおすすめです。

また、人気ミステリー作品「霊媒探偵 城塚翡翠シリーズ」が聴けるのもaudiobook.jpだけ。

ビジネス・自己啓発に活用したい方や、

上記に挙げた作品を「ピンポイントに楽しみたい」

という方にはaudiobook.jpをおすすめします。

まとめ　オーディオブックの2社比較結果一覧

本記事では、オーディオブックの人気2社

Amazonの「オーディブル」とオトバンクの「audiobook.jp」について、

聴き放題プランのラインナップを比較、紹介しました。

項目	Audible	audiobook.jp
月額料金（税込み）	1,500円	1,330円 または833円
無料体験期間	30日間	14日間
作品ラインナップ数	20万作品以上	1万5000作品以上
本屋大賞受賞作品	◎	△
人気作家作品	○	△
ビジネス書	○	○
ライトノベル	◎	△
特徴	本屋大賞受賞作品35作品 アニメ化人気ラノベ作品12作品 等が聴ける	聴く日経 霊媒探偵 城塚翡翠 等が聴ける
公式HPへのリンク	公式サイト	公式サイト

なお、オーディブル、audiobook.jpともに

「無料期間が延長されるキャンペーン」が開催されている時があります。

オーディオブックが自分に合うサービスかをじっくり試すことができるので

キャンペーン情報もチェックしながらお試しするのがおすすめです。

いずれにしても、初回は一定期間無料で聴き放題プランを試すことができるため、

まずはオーディオブックに触れる機会を気軽に得られるのは嬉しいですよね。

読書の新しいスタイル、「耳で聴く読書」を生活に取り入れることができれば、

忙しくて読書する時間がない方も「ながら聴き」で読書することができるようになります。

オーディオブックを試す機会に、本記事が検討の助けになると嬉しいです。