農薬を散布するためには、散布液(希釈液)を作る必要があります。
「希釈に必要な農薬って何gなんだろう・・・」
「希釈計算って難しそうだし、そもそも計算方法が分からない」
と困っている方、
農薬の希釈計算は実はとてもシンプルなんです!
本記事では、シンプル・かんたんな
「農薬の希釈計算方法」を解説します。
参考にしていただけると嬉しいです。
農薬の希釈計算方法
作物名 | 適用病害虫 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 |
---|---|---|---|---|---|---|
なす | アブラムシ類 | 1000倍 | 100~300ml/㎡ | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
農薬の希釈計算はとてもシンプル
必要な農薬の量= 使用液量 ÷ 希釈倍数
実はこの計算式に当てはめるだけ!
上記表、農薬のラベル記載例の「赤文字部分の数字」をもとに計算します。
100mlの使用液量、1000倍希釈の場合だと、必要な農薬の量は100÷1000=0.1gとなります
「使用液量」を実際の散布に必要な量⇒「散布液量」に変えよう
ココがポイント
農薬ラベルの「使用液量」は、1㎡あたりに散布する量
散布する面積に応じて、散布液量の計算が必要
一方、実際に散布液(希釈液)を作って散布する時は
散布面積に応じて液の量を計算する必要があります。
1㎡あたり使用液量100mlであれば、実際10㎡の面積に散布する場合は1000ml必要ですよね
ここが希釈計算で少し難しく感じる部分かと思います。
ただ、必要な計算は以下の通り
散布液量=㎡あたり使用液量×散布する面積
この「散布液量」さえわかると、もう自分で希釈計算ができます
農薬の希釈計算が自分でできるようになっている
先ほどの「散布液量」が分かると、
希釈計算アプリや換算表を使わずとも、
自分で計算できるようになっています。
必要な農薬の量= 散布液量 ÷ 希釈倍数
お気づきの方もいらっしゃると思いますが
始めの段落、「農薬の希釈計算方法」で出てきた式の
「使用液量」を「散布液量」に変えただけです。
これで農薬散布に必要な農薬の量を計算することができます!
農薬の希釈計算 注意する点は?
ココに注意
同じ農薬でも「作物」と「病害虫」で希釈倍数・使用液量は異なる
希釈倍数・使用液量をしっかり確認しましょう!
まとめ
- 農薬の希釈計算に使う式は、 必要な農薬の量=使用液量÷希釈倍数
- この式から、「使用液量」を実際の農薬散布に必要な「散布液量」に変える
- 散布液量=㎡あたり使用液量×散布面積 で求めることができる
農薬の希釈計算には「散布液量」が必要なため
少し難しく感じる部分があるかと思いますが
式自体はとてもシンプル・簡単です。
この方法ができると、アプリや換算表も不要!
ぜひ希釈計算、チャレンジしてみていただければ嬉しいです。